FCoinという新興の中華系取引所が実質的な経営破綻を公表しました。
システムのバグで、本来配当されるべき数量以上のFTコイン(FCoinの取引所トークン)を配ってしまい、7,000~13,000BTC分の資金ショートを起こしたという恐ろしい内容です。
FCoinは10日からメンテナンスを行っており、昨日のリリースで経営破綻状態を発表しました。
https://fcoin.zendesk.com/hc/zh-cn/articles/360043503273-FCoin%E7%9C%9F%E7%9B%B8
英語ではまだアナウンスがないですね。
創設者は代表的な取引所HuobiのCTOだった人で、FTやトレードマイニングというユニークなサービスもあり2018年5月のサービス開始からわずか2週間ほどで取引高世界一にもなったことがある期待されていた取引所でした。
日本でもFCoinJPという取引所を開いたり積極的に活動していました。
今後は新しいプロジェクトを立ち上げて、そこから1年~3年の長期計画でユーザーに対して弁償していく方針を発表しています。
これだけを見ると誠実な対応に見えますが、先ほどFCoinのコールドウォレットから多額のBTCが複数の取引所に送金されている記録が確認され、実は経営破綻ではなくてexit scam(破綻詐欺)だったのではないかというのが現在の見方になっています。
これを受けてBTCを受け取った各取引所がどのような対応をしていくのか気になるところです。
Posted via Steemleo